『ノーバディーズ・フール』
[Nobody’s Fool]
1994年【米】
監督・脚本 :ロバート・ベントン
  男優 :ポール・ニューマン
    :ブルース・ウィリス
  女優 :ジェシカ・タンディ (遺作)
    :メラニー・グリフィス

<ストーリー>
感謝祭とクリスマスひかえた雪景色の田舎町、NY州ノース・バス。
サリー(ポール・ニューマン)は初老の土木作業員。半年前の作業中の事故で足が不自由なサリーは、雇い主・カール(ブルース・ウィリス)を訴えるが負けてしまい、おまけに心優しき家主である老婦人・ベリル(ジェシカ・タンディ)
のごうつくばりな息子からは、家を売ってテーマパークに投資するという理由で立ち退きを迫られている。そんなサリーの元に、息子・ピーター(1歳のときに離婚して離れ離れになった)(ディラン・ウォルシュ)が孫たちを連れてやってきた。息子も、妻とうまくいっていない上、大学教授の職をクビになったという。
失われた親子の時間、心の空白・・・・。息子は父を許せるのか。父は、息子に償ってやれるだろうか・・・

<感想>
主演のポール・ニューマンはベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞。ジェシカ・タンディの遺作であり、本編の最後には彼女への献辞が入っています。

ジェシカ・タンディの大ファンで、このビデオを手にとりました。
B・ウィリスも、ドケチでしょーもないエロおやぢっぷりをさすがの演技力で表現し、憎めない悪役として作品にスパイスを効かせています。

自分も離婚して、息子を捨てた。そして、息子も子供を抱えて離婚の危機にあり、職までも失った。
「グランパ(おじいちゃん)」と呼ぶあどけない孫と過ごすうち、サリーと息子ピーターの間に、失われた親子の時間が戻ってくる・・・。
「父親失格なのに、祖父の役を?」と息子。
「どこかではじめなけりゃ。」と父。

そう、止まっていたなら、もう一度はじめてみればいい。

重苦しい雰囲気はありません。ユーモアとペーソスに溢れた、心温まる作品です。



コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

日記内を検索