「コレリ大尉のマンドリン」
2002年6月19日『コレリ大尉のマンドリン』
[Captain Corelli’s Mandolin]
2001年【米】 監督 :ジョン・マッデン
男優 :ニコラス・ケイジ
:ジョン・ハート
:クリスチャン・ベール
女優 :ペネロペ・クルス
製作 :ティム・ビーヴァン
:エリック・フェルナー
<ストーリー>
ギリシャ、ケファロニア島、1940年。第二次世界大戦の真っ只中、中立を保っていたギリシャだが、ムッソリーニ率いるイタリアに攻撃され、島は
イタリア軍とドイツ軍に占領される。
主人公は、医師の娘、美しいペラギア。婚約者マンドラスは戦争へ行ったきり、戻らない。
彼女の前に現れたのは、イタリア軍の、実戦を知らない呑気で陽気な隊の大尉、コレリ。島民の感情も考えずオペラと酒に酔いしれマンドリンを爪弾くコレリに怒りつつも、情熱的な求愛に心惹かれてゆく
ペラギアだった。
だが、戦争は連合軍の躍進により、急展開を迎える。ドイツとイタリアの連合が崩れ去ったのだ・・・
<感想>
ここ数年でいちばん心を動かされた映画である。
ストーリーは小説を原作とするフィクションだが、
大戦末期、ギリシャのケファロニア島でおきた、
ドイツ軍によるイタリア兵の大量虐殺と、1947年の大地震は史実。
娘を見守り的確な助言をする父親が、作品を支える
大樹の根のような存在となっていて、素晴らしい。
『神が度重なる惨事を我々に与えつつも、生き延びさせたことには、理由がある。傷は癒されるべきだし、痛みは和らげられねばならない。』
娘の心の痛みは医師である父にも癒せない。だが、父は「愛」が何たるかを知っているが故に、手を尽くす・・・・。
この作品は、みどころが多すぎて、とてもサックリと感想をまとめられないのが悔しい。
愛国心と嫉妬心と真実の愛の間で揺れる、主人公の婚約者、マンドラス。沈黙で耐える、マンドラスの老いた母。 軍人としての自分に逆らえない自分をどうすることもできず、一生十字架を背負っていくであろうドイツ軍将校。コレリを慕う部下。
息を飲むほど美しい島の自然。ペネロペ・クルスの演じるヒロインの凛とした美しさ。N・ケイジ演じるコレリ大尉の、太陽のように明るい笑顔と、海のように深く哀しい瞳。
忘れられない作品になった。
余談だが、N・ケイジのイタリア語と、イタリア訛りの英語、使い分けがお見事。
[Captain Corelli’s Mandolin]
2001年【米】 監督 :ジョン・マッデン
男優 :ニコラス・ケイジ
:ジョン・ハート
:クリスチャン・ベール
女優 :ペネロペ・クルス
製作 :ティム・ビーヴァン
:エリック・フェルナー
<ストーリー>
ギリシャ、ケファロニア島、1940年。第二次世界大戦の真っ只中、中立を保っていたギリシャだが、ムッソリーニ率いるイタリアに攻撃され、島は
イタリア軍とドイツ軍に占領される。
主人公は、医師の娘、美しいペラギア。婚約者マンドラスは戦争へ行ったきり、戻らない。
彼女の前に現れたのは、イタリア軍の、実戦を知らない呑気で陽気な隊の大尉、コレリ。島民の感情も考えずオペラと酒に酔いしれマンドリンを爪弾くコレリに怒りつつも、情熱的な求愛に心惹かれてゆく
ペラギアだった。
だが、戦争は連合軍の躍進により、急展開を迎える。ドイツとイタリアの連合が崩れ去ったのだ・・・
<感想>
ここ数年でいちばん心を動かされた映画である。
ストーリーは小説を原作とするフィクションだが、
大戦末期、ギリシャのケファロニア島でおきた、
ドイツ軍によるイタリア兵の大量虐殺と、1947年の大地震は史実。
娘を見守り的確な助言をする父親が、作品を支える
大樹の根のような存在となっていて、素晴らしい。
『神が度重なる惨事を我々に与えつつも、生き延びさせたことには、理由がある。傷は癒されるべきだし、痛みは和らげられねばならない。』
娘の心の痛みは医師である父にも癒せない。だが、父は「愛」が何たるかを知っているが故に、手を尽くす・・・・。
この作品は、みどころが多すぎて、とてもサックリと感想をまとめられないのが悔しい。
愛国心と嫉妬心と真実の愛の間で揺れる、主人公の婚約者、マンドラス。沈黙で耐える、マンドラスの老いた母。 軍人としての自分に逆らえない自分をどうすることもできず、一生十字架を背負っていくであろうドイツ軍将校。コレリを慕う部下。
息を飲むほど美しい島の自然。ペネロペ・クルスの演じるヒロインの凛とした美しさ。N・ケイジ演じるコレリ大尉の、太陽のように明るい笑顔と、海のように深く哀しい瞳。
忘れられない作品になった。
余談だが、N・ケイジのイタリア語と、イタリア訛りの英語、使い分けがお見事。
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