「初恋のきた道」

2002年9月14日
初恋のきた道
[The Road Home]
2000年【中・米】 女優 :チャン・ツィイー

チャン・イーモウ監督作品

<ストーリー>
亡くなった父の遺体を遠くの街から、慣例どおりに
棺を担いで村に運びたい、と望む母。息子は、両親の若い頃の写真に目をやる。物語は、40年前、18歳と20歳だった両親の出逢いへと時間をさかのぼる・・・

<感想>
イーモウ監督はやっぱりいい。
人が人を想う気持ち・・・恋だけではなく、親と子、先生と教え子、そういった「絆」の美しさと切なさと強さを、この映画で見事に表現している。

アイドル映画、とこきおろす向きもあるようだが、
チャン・ツィイーの可憐さは息を飲むほど。今の若者にはわからないかもしれないほどの「純愛」。
胸を焦がし、恋する人を1秒でも長く見つめていたい一心で三つ編みを揺らして木陰を走る娘。

回想シーンをカラーで、「今」をモノクロで撮影するという手腕も、素晴らしい。
よく、思い出はセピア色、と表現するけれど、
初恋の輝きは、心の中で決して色あせないであろう。

世知辛い世間に疲れたアナタに、お薦めの1本です。




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