「ハムレット」

2002年10月23日
ハムレット (2000/米)
【Hamlet】

製作総指揮 ジェイソン・ブラム / ジョン・スロス

監督 マイケル・アルメレイダ
脚本 マイケル・アルメレイダ
原作 ウィリアム・シェイクスピア

美術 ギデオン・ポンテ
音楽 カーター・バーウェル
出演 :イーサン・ホーク / リーブ・シュライバー / ビル・マーレイ / サム・シェパード / カイル・マクラクラン / ダイアン・ベノーラ / ジュリア・スタイルズ / スティーブ・ザーン / デシェン・サーマン / ジェフリー・ライト / カール・ギアリー / ポーラ・マルコムソン / ローム・ニール / ポール・バーテル

<ストーリー>
2000年のニューヨークを舞台に替え、国を巨大企業に置き換えた現代版の『ハムレット』。
セリフは、すべてシェイクスピアそのままである。

<感想>
世間の評判は悪いようだが・・・これは大変な意欲作だ。セリフをいじってしまうような「現代版」は嫌いだ。(その点において、やや字幕が説明しすぎ・・・というか、英語が耳で全くとれない人には、???だったかもしれない・・・)
好き嫌いがハッキリわかれる映画だと思う。
キャスティングに、やや難ありか。
オフィーリアが美人でなく、品格がない。箱入り娘がダウンタウンで一人暮らしっていうのは無理があったか。ローゼン&ギルデンのコンビをどう描くかは、古来からシェイクスピア演出家の楽しみだと思うが、チンピラ色が強すぎ。
レイアティーズは普通は美形がやると思うんだけど(泣) 
逆に、ハマっていたのは、ホレイショー。誠実さがにじみ出ていた。ガートルード。下品さと、母親の哀しさのバランスが巧い。
そして、なんといっても、イーサン・ホークのハムレット! 揺れ動く心、狂気と覚醒のはざまの表情。蒼白な美形!ハムレットは悲しいまでに美しくなければいかんのだ。
かなり、セリフまわしに苦労したのが伺える。本来なら舞台で使うために練られたセリフだからだ。

しかし・・・衣装はいただけない。ほぼ全登場人物に関して。

でも、人間がいるかぎり、時代はかわっても過ちは繰り返される・・・その悲しさがこの作品にはこもっている。単なる実験的作品と評価するのは、惜しい。




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