『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』
【LOCK STOCK&TWO SMOKING BARRELS】 1998年・英

監督 :ガイ・リッチー
制作:マシュー・ボーン
製作総指揮 :トルーディ・スタイラー
       スティーブ・ティッシュ
撮影 :ティム・モーリス・ジョーンズ

俳優:ジェイソン・フレミング(トム)
  デクスター・フレッチャー(ソープ)
  ニック・モーラン(エディ)
  ジェイソン・ステイサム(ベーコン)
  スティーブ・マッキントッシュ(ウィンストン)
  ヴィニー・ジョーンズ(ビッグ・クリス)
  スティング(JD)
  フランク・ハーパー(ドッグ)
  P・H・モリアーティ(ハチェット・ハリー)
  レニー・マクリーン(バリー・ザ・バプティスト)

<ストーリー>
舞台はロンドンの下町。カード・プレイの切れ者として知られるエディは
3人の友人を巻き込み、ギャングの顔役ハリーを相手にカードでひと儲けし
ようと企らんだ。しかし、結局、ハリーに莫大な借金を作ってしまい、
1週間以内に大金を返さなければ指をつめ、エディの父JDのバーも
奪ってやると脅迫されるハメに。
返済期日が迫り、切羽詰まったエディたちは、隣の部屋に住んでいるらしい
悪党ドッグがマリファナ工場から奪ったドラッグと金を横取りし、借金の埋め合わせにしようとする。
けれど、彼らは銃なんて持ったことなし・・・。さぁ、どうしたものか。
やがて、借金取り立てのプロ、麻薬王ロリーやマリファナ工場を持つ上流階級のウィンストンをも巻き込み、予想だに
しなかった血なまぐさい騒動へと発展! 一体、最後に笑うのは・・?

<感想>
「スナッチ」ですっかりガイ・リッチーにイカれてしまい、デビュー作を観てみた。もともと、この人は音楽P.V.やCMでヒットをとばした才人だけあって、ストーリーはもちろんだが、音楽と映像の組み合わせの手腕は、ピカ一!
冒頭の20〜30分くらいの間に20人近くいる登場人物を一通り紹介してしまう手際の良さも、ややこしいストーリーを、一見互いに脈絡のなさそうなエピソードを見せつつも、最後の最後でスチャっと一つに収斂させていくのも、「スナッチ」と手法は同じ。
でも、この作品のほうが、可笑しみが強烈だ。久しぶりに、手を叩いて爆笑してしまった。(やっぱりビデオは気楽でいい(/////∇/////)
主役の4人のまったくあずかり知らぬところで、どんどん事情がややこしくなっていくくだりといい、
数分の差で運命をわけてしまう偶然の可笑しさといい、楽しめること間違いなし!
そして、登場人物たちのキャラの濃さ。これを抜きには語れないだろう。やはり、注目すべきはスティングか。主人公エディの父親役だが、息子を助けるようなタマじゃない。実に、渋い、ナイス親父。
個人的には、サッカー選手でもあるヴィニー・ジョーンズ演じる子連れ借金取り立て屋。無茶苦茶に怖いのだが、生真面目すぎて可笑しいのだ。

ところで、題名のLOCK STOCK&TWO SMOKING BARRELSだが、少ない知識と辞書の手助けで考えるに、ロック、ストック、バレル、それぞれが銃の各部の名称だが・・・もう少し深読みも可能か?
Rock:危険/ 金銭的窮地(銃の安全装置)
Stok:財産/ 群がるもの (銃の台尻)
TWO SMOKING BARRELS:2丁の骨董銃(あるいは素直に、2丁の火を拭く銃)
(barrelは銃身)

さしずめ、「大ピンチ!、儲け話に乗るヤツら!2丁の銃が火を吹くゼ」って感じでしょうか(ダメダメですね( ̄∇ ̄;)

ともあれ、ベタなギャグもクールにこなすガイ・リッチー監督と、出演者たちに拍手喝采である。




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