「フォロウィング」

2002年11月18日
『フォロウィング』【FOLLOWING】 1998年【英】

製作・監督・脚本・編集・撮影:クリストファー・ノーラン
俳優:ジェレミー・セオボルド(ビル)
   アレックス・ハウ(コップ)
   ルーシー・ラッセル(ブロンドの女)

<ストーリー>
暇を持て余す作家志望のビルは、創作のヒントを得るため、通りすがりの人々の跡をつける(Following)行為を繰り返していた。ある日、ビルがいつものように男の跡をつけていたところ、尾行していることがその男、コッブにばれてしまう。だが、コッブもまた、他人のアパートに不法侵入し私生活を覗き見る行為に取り付かれていた。家宅侵入のコツを教わり、創造意欲を刺激されたビルは、コッブの自信に満ちた行動に感化されてゆく。そしてビルは、コッブと2人で侵入したアパートで見た写真の女に興味を抱き、彼女の跡をつけ始めるのだが、予想だにしなかった、幾重にも張り巡らされた罠に、どっぷりとはまってゆく・・・。

<感想>
主人公のビルの回想形式で始まる本作は、過去に起きた幾つもの出来事の順序が散らばったパズルの
ピースのようにバラバラに構築され、我々はそれぞれのシーンを頭の中で組み合わせ、解きながら
物語を追っていくことになる。
過去から未来、未来から過去へと交錯する時間軸で紡がれる物語は、『メメント』以上に複雑怪奇で
スリリング!!
モダンでスタイリッシュな構成と、不安げに揺れる手持ち16ミリカメラで撮ったモノクロの映像。
このアンバランスさがたまらなくクールなサスペンスの傑作といえよう。
70分という短さも、適度に観客を煙に巻くのに最適な長さ。




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