「奇跡の降る街」

2002年12月17日
『奇跡が降る街』【29th Street】 1992年・米
監督・脚本 :ジョージ・ギャロ
俳優:ダニー・アイエロ(フランク・ペシ 父)
   アンソニー・ラバグリア(フランク・ペシ 息子)
   レイニー・カザン(ミセス・ペシ 母)
   フランク・ペシ(ヴィト・ペシ 兄)
<ストーリー>
1970代ニューヨークのクリスマスイブ。
27歳の青年、フランク・ペシが賞金620万ドルの、N.Y.の第一回宝くじに当選する。ところが、なぜか彼は荒れ狂って雪で教会の窓を割り、警察に捕まってしまう。警察も、何故、幸運に狂喜しているはずの彼がこうも塞ぎこんでいるのかわからない。
フランクは、いきさつを語り始めた・・・・・。
物語は、フランクの子供時代の回想から始まる。これは、実話である。

<感想>
これは予備知識なしに見たほうが絶対に面白いので、ストーリーの
核となるフランクの生い立ちについては触れないでおこう。
ラストに、あっと驚くどんでんがえしが用意されており、観客も主人公フランクと一緒にビックリする仕掛けだ。まさに、
善意ある人間が報われる、クリスマスの奇跡が待っている。観終わったあと、きっと温かい気持ちになれる映画だ。

テーマとなっているのは、家族の絆であり、特に、父と息子の
確執と和解である。「なんのために自分は生まれてきたのか」 自分の誕生が元で、父が人生を転落し始めたことを知ってしまい悩む息子に、父は言う。「その答は自分で探せ。」

前半はかなりコメディタッチ、後半は一気に緊迫感溢れるシリアスムードに。101分の、ライトに楽しめるファミリー・ドラマだ。


人間関係はすべて相互関係だから、
悪化すれば果てしない地獄となり、
双方に愛があれば夢のような奇跡を生む。
『寝たきり婆ぁ猛語録』 ノンフィクション作家 門野晴子著より

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