「クリスマス・キャロル」
2002年12月21日『クリスマス・キャロル』【Scrooge】1970年・英
監督: ロナルド・ニーム
原作: チャールズ・ディケンズ
脚本: レスリー・ブリッカス
音楽: レスリー・ブリッカス
イアン・フレイザー
ハーバート・スペンサー
出演: アルバート・フィニー
アレック・ギネス
イーディス・エヴァンス
ケネス・モア
マイケル・メドウィン
スザンヌ・ネヴ
ケイ・ウォルシュ
ゴードン・ジャクソン
★ゴールデングローブ賞男優賞(コメディ/ミュージカル) アルバート・フィニー
<ストーリー>
イギリス国営放送BBCが威信を懸け、自国が世界に誇る文豪、チャールズ・ディケンズの代表傑作を忠実に映像化した「BBCクラシック・ドラマ」シリーズ。
ロンドンに住むスクルージは、ケチで強欲で思いやりのかけらもない老人だった。あるクリスマス・イブの夜のこと、そんなスクルージの前に7年前に死んでしまった共同経営者で旧友のマーレイの幽霊が現れ、「おまえがその強欲のままで死んだら地獄行きだ。これからおまえを救うため、3人の幽霊が次々現れる。」と告げて消えてしまった。
半信半疑のスクルージの前に、一時間おきに、過去のクリスマスの霊、現在のクリスマスの霊、未来のクリスマスの霊が現れ、それぞれにスクルージの過去・現在・未来を見せる・・・。過去においては、自分が、何故、何を、失ってしまったのかを、現在においては、生きることを楽しむ人々の幸福を、未来においては、地獄で喘ぐ自分の姿を。夜が明け、目を覚ましたスクルージは、人生をやり直そう、と決意する。
<感想>
ディケンズの傑作であり、ストーリーを知らない大人はいないだろう。子供向けに人形劇やアニメ、絵本にもなっているし、大人向けにも、映画だけでも、相当数のリメイク作がある。思いつくだけでも、「3人のゴースト」「マペットのクリスマス・キャロル」「ヴァネッサ・ウィリアムズのクリスマス・キャロル」など。もちろん
これより古い「クリスマス・キャロル」は30年代、50年代にそれぞれ制作されている。まさに未来永劫、語り継がれる物語といえるであろう。
この1970年の』【Scrooge】は、ミュージカル仕立て。
悲しみも怒りも喜びも、素晴らしい音楽と踊りにのせて語られ、
゛お説教臭さ”がほどよく抜け、クリスマスの喜びの日に観るのに相応しく仕上がっている。
そして、今から30年も前に制作されたというのに、幽霊などの
映像表現が、実に見事なのだ。特に、鎖に縛られたマーレイの亡霊や、トドメの3人目、未来のクリスマスの幽霊の背筋の凍るような
姿は、ハリウッドのCGよりも幻想的でかつ妙なリアリティがある。美意識ではハリウッドに勝ると思われるイギリス映画の底力、ここにあり。
どんな人でも、どんなに齢を重ねてからでも、新しい人生をはじめることができる。心のありかたひとつで。
I like life!
と歌い踊り続けるラストは、喜びに溢れ何度でも観たいシーンだ。
★名ゼリフ
「望むことをやりつくすには、一生は短すぎる。
だから人生を精一杯生きるのだ。 (現在のクリスマスの幽霊)
悪は決して善にはなれない。だが悪人は改心して、善人になれるのだ。
ラルフ・イーザウ
監督: ロナルド・ニーム
原作: チャールズ・ディケンズ
脚本: レスリー・ブリッカス
音楽: レスリー・ブリッカス
イアン・フレイザー
ハーバート・スペンサー
出演: アルバート・フィニー
アレック・ギネス
イーディス・エヴァンス
ケネス・モア
マイケル・メドウィン
スザンヌ・ネヴ
ケイ・ウォルシュ
ゴードン・ジャクソン
★ゴールデングローブ賞男優賞(コメディ/ミュージカル) アルバート・フィニー
<ストーリー>
イギリス国営放送BBCが威信を懸け、自国が世界に誇る文豪、チャールズ・ディケンズの代表傑作を忠実に映像化した「BBCクラシック・ドラマ」シリーズ。
ロンドンに住むスクルージは、ケチで強欲で思いやりのかけらもない老人だった。あるクリスマス・イブの夜のこと、そんなスクルージの前に7年前に死んでしまった共同経営者で旧友のマーレイの幽霊が現れ、「おまえがその強欲のままで死んだら地獄行きだ。これからおまえを救うため、3人の幽霊が次々現れる。」と告げて消えてしまった。
半信半疑のスクルージの前に、一時間おきに、過去のクリスマスの霊、現在のクリスマスの霊、未来のクリスマスの霊が現れ、それぞれにスクルージの過去・現在・未来を見せる・・・。過去においては、自分が、何故、何を、失ってしまったのかを、現在においては、生きることを楽しむ人々の幸福を、未来においては、地獄で喘ぐ自分の姿を。夜が明け、目を覚ましたスクルージは、人生をやり直そう、と決意する。
<感想>
ディケンズの傑作であり、ストーリーを知らない大人はいないだろう。子供向けに人形劇やアニメ、絵本にもなっているし、大人向けにも、映画だけでも、相当数のリメイク作がある。思いつくだけでも、「3人のゴースト」「マペットのクリスマス・キャロル」「ヴァネッサ・ウィリアムズのクリスマス・キャロル」など。もちろん
これより古い「クリスマス・キャロル」は30年代、50年代にそれぞれ制作されている。まさに未来永劫、語り継がれる物語といえるであろう。
この1970年の』【Scrooge】は、ミュージカル仕立て。
悲しみも怒りも喜びも、素晴らしい音楽と踊りにのせて語られ、
゛お説教臭さ”がほどよく抜け、クリスマスの喜びの日に観るのに相応しく仕上がっている。
そして、今から30年も前に制作されたというのに、幽霊などの
映像表現が、実に見事なのだ。特に、鎖に縛られたマーレイの亡霊や、トドメの3人目、未来のクリスマスの幽霊の背筋の凍るような
姿は、ハリウッドのCGよりも幻想的でかつ妙なリアリティがある。美意識ではハリウッドに勝ると思われるイギリス映画の底力、ここにあり。
どんな人でも、どんなに齢を重ねてからでも、新しい人生をはじめることができる。心のありかたひとつで。
I like life!
と歌い踊り続けるラストは、喜びに溢れ何度でも観たいシーンだ。
★名ゼリフ
「望むことをやりつくすには、一生は短すぎる。
だから人生を精一杯生きるのだ。 (現在のクリスマスの幽霊)
悪は決して善にはなれない。だが悪人は改心して、善人になれるのだ。
ラルフ・イーザウ
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